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持ち家VS賃貸、どちらを選ぶ?比較のためのメリット・デメリットを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-05-19
選び方


持ち家と賃貸のどちらを選ぶとよいのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。双方のメリット・デメリットを比較して、自分に合った暮らし方を検討したいと考える方もいますよね。今回は、賃貸と持ち家の違いに注目し、チェックすべきポイントや向いている人の特徴をご紹介します。


持ち家か賃貸か?特徴を比較して住まい選び


賃貸住宅に住んでいる人のなかには、「そろそろ持ち家を購入した方がよい?」「持ち家か賃貸か決められない」など、住まいの選択に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。


総務省の調査によると、2018年の住宅総数に占める持ち家の割合は61.2%のようです。周囲に持ち家を購入する人が増えて、焦っている方もいるかもしれません。しかし、住まいに対する考え方やライフスタイルによって、どちらの暮らしがよいのかは人それぞれ違うでしょう。


今回は、賃貸と持ち家を比較する際の参考となるような、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。


参考:総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査住宅及び世帯に関する基本集計


「持ち家」のメリット


持ち家とは、自分で所有している「一戸建て」または「マンション」のことを言います。まずは、持ち家を購入することのメリットを見てみましょう。


<メリット1>資産になる

持ち家の購入は「資産を手に入れること」を意味します。資産価値の点で見ると、建物は経年により価値が下がりますが、土地の価値は下がりません。


立地によっては、購入時よりも価値が上がる可能性もあるでしょう。持ち家があることで「将来子どもに引き継ぐ」「賃貸に出す」「売却する」などの選択肢が得られます。


<メリット2>間取りの選択肢が多い

賃貸に比べて、間取りの選択肢が多いことも持ち家ならではのメリットです。賃貸の場合、ファミリー世帯向けであっても3LDKが主流となります。


「家族が多いため、4LDK以上の間取りが良い」「テレワーク専用の部屋が欲しい」など間取りに対する強い希望がある場合は、持ち家の方が理想の家を手に入れやすいでしょう。


関連記事:子育て家族にあう間取りとは?注文住宅検討者にオススメの間取り5選


<メリット3>リフォーム・リノベーションができる

持ち家なら、自由にリフォームやリノベーションをすることができます。家族のライフステージにあわせたリフォームをすることで、長く快適に住み続けることができるでしょう。建物によっては、間取りの変更といった大掛かりなリノベーションができることも、持ち家のメリットです。


<メリット4>住宅ローン完済後は固定費を抑えられる

持ち家購入時に住宅ローンを組んだ場合、住宅ローンの返済が必要となります。しかし、ローン完済後は毎月の返済がなくなるため、固定費の出費を減らすことができます。賃貸の場合は、住み続ける限り「家賃」を支払わなければなりません。


<メリット5>税制優遇制度を利用できる

持ち家を購入する際は、さまざまな税制優遇制度を利用することができます。例えば、住宅ローンを借入れ時の金利負担を減らす「住宅ローン控除」や、消費税率引き上げによる負担を緩和する「すまい給付金制度」などの活用が可能です。


関連記事:新築時にかかる税金はいくら?控除制度や税金対策について解説


「持ち家」のデメリット


続いて持ち家を購入する場合のデメリットを見てみましょう。


<デメリット1>引っ越ししにくい

持ち家を購入すると、簡単に場所を変えることが難しくなります。将来住む必要がなくなったときは、物件を売却したり賃貸に出したりする方法もありますが、すぐに相手が見つからないケースもあるでしょう。


関連記事:新築一戸建て購入直後に転勤決定!マイホーム購入のタイミングや対応方法


<デメリット2>メンテナンスに費用がかかる

一戸建てを購入した場合、住み始めてから5年や10年といったタイミングで定期的なメンテナンスや修繕が必要となります。分譲マンションの場合は、毎月の出費として、修繕積立金や管理費などの出費があることを覚えておきましょう。


<デメリット3>固定資産税などの税金がかかる

住宅という資産を持つと、土地や建物に固定資産税や都市計画税(地域による)がかかります。これらの税金は毎年課税されます。マイホーム購入後は、住宅ローンの返済資金だけでなく、税金を支払うための資金も必要となることを知っておきましょう。


関連記事:一戸建てにかかる固定資産税の計算方法や支払い時期。マンションと税額の違いはある?


<デメリット4>災害に備えた保険料の負担がある

地震や台風などの自然災害に備え、持ち家を購入した多くの方は火災保険や地震保険に加入しています。火災保険への加入が、住宅ローンを組む際の条件になっているケースも多く、保険料の負担も頭に入れておかなければなりません。


関連記事:戸建ての火災保険の相場やおすすめの選び方。地震保険とのセットも検討!


「賃貸」のメリット


ここからは、賃貸住宅のメリットをご紹介します。


<メリット1>引っ越ししやすい

賃貸住宅に住む一番のメリットは、気軽に引っ越しができることです。仕事の転勤や転職、離婚などで家を転居する必要が出てきた場合でも、スムーズに対応できるでしょう。


<メリット2>メンテナンス費用の負担がない

賃貸の場合は、故意に壊したようなケースを除けば、自己負担で住まいのメンテナンスを行う必要がありません。大家さんがメンテナンス費用を負担し、住宅の修繕を行うのが一般的で、老朽化した設備の交換なども行ってもらえます。


<メリット3>住居費用をコントロールできる

収入に合わせて、住居費用をコントロールしやすいのも賃貸住宅に住むメリットと言えます。賃貸住宅は物件ごとに家賃が設定されているため、住居費を抑えたい場合は家賃の安い賃貸物件へ引っ越しする、といった対応も可能です。


「賃貸」のデメリット


ここからは、賃貸住宅のデメリットをご紹介します。


<デメリット1>家賃を支払い続ける必要がある

先述したように、賃貸住宅に住む場合は「家賃」を支払いつづける必要があります。今は大丈夫でも、老後、年金だけになるなど収入が減ったときには、家賃負担が重く感じられるかもしれません。


<デメリット2>自由に間取りを変えられない

賃貸物件は、間取りを変えるなど自由にリノベーションやリフォームをすることができません。注文住宅のように、希望通りに間取りや設備を選ぶといったことができないため、自分たちが暮らしやすい間取りの賃貸物件を探して、契約することになります。


<デメリット3>老後、高齢になると新規契約しにくくなることも

老後は、保証人が確保できないなど、契約の更新が難しくなることも考えられます。暮らし方の一例として、現役時代は賃貸で暮らし、退職後に持ち家を購入するという人もいます。長期的な視点で、住まい選びをしてみてはいかがでしょうか。


持ち家・賃貸にかかるコストを比較。お得なのはどちら?


持ち家と賃貸とでは、どちらの方がコストがかかるのか気になる人もいるのではないでしょうか。ここでは、持ち家と賃貸それぞれにかかる費用をご紹介します。


持ち家を購入する場合の費用

持ち家を購入する際には、住宅ローンを借りるケースが多いでしょう。ここでは、住宅ローンを借りてマイホームを購入した場合の費用を解説します。


住宅購入時の費用

住宅購入時には、家本体の費用のほかに、次のような諸費用がかかります。

  • 不動産取得にかかるお金

(頭金・印紙税・仲介手数料・登記費用・不動産取得税など)

  • 住宅ローン契約にかかるお金

(印紙税・融資手数料・登記費用・団体信用生命保険料・火災保険料など)


購入後、定期的にかかる費用

  • 住宅ローン返済額/毎月
  • 固定資産税・都市計画税/毎年
  • 火災保険料・地震保険料/更新時
  • 必要に応じてメンテナンス費用 など


分譲マンションを購入する場合は、上記のほかに修繕積立金管理費、車を所有する場合は駐車場代などがかかります。


賃貸物件を借りる場合の費用

賃貸物件を借りる場合にかかる費用は、次の通りです。


賃貸契約時にかかる費用

  • 敷金・礼金
  • 仲介手数料


定期的にかかる費用

  • 家賃/毎月
  • 管理費・共益費/毎月
  • 駐車場代/自動車を所有する場合
  • 家財保険料/一般的には1〜2年で更新
  • 更新料/一般的には2年に1回


このほか、転居することになった場合は、退去費用引越し費用がかかります。


生涯コストのシミュレーションをして検討を

持ち家と賃貸でかかる費用は、どのような家に住むかで大きく異なるため、どちらがおトクであるかを単純に比較することはできません。住まいを検討する際には「どのようなタイミングで、いくらお金が必要となるのか」を検討材料の一つとして、把握しておくことが大切です。


「持ち家」が向いている人・「賃貸」が向いている人


「持ち家」が向いている人の特徴

持ち家が向いている人の特徴は、次の通りです。

  • ライフプランがある程度決まっている
  • 家族が多く4LDK以上の広い家を希望している
  • 住宅ローン完済が見込める


例えば、すでに結婚・出産をしている、転職の可能性が低い仕事に就いているなど、ライフプランがある程度決まっている人は、持ち家を購入して後悔することも少ないのではないでしょうか。


「賃貸」が向いている人の特徴

賃貸が向いている人の特徴は、次の通りです。

  • ライフプランが定まっていない
  • 収入が安定していない


これから結婚や転職をする可能性が高い、または、健康状態に不安があるなど、収入が安定しておらず、住宅ローン返済に不安がある方は、賃貸物件の方が向いているかもしれません。それぞれのライフスタイルによって、向き不向きは異なります。今後のライフプランを考えて、後悔のない選択をできるとよいですね。


大手ハウスメーカーで、理想を形にした家づくり


「大手ハウスメーカーで持ち家を購入したい!」と考えている人もいるのではないでしょうか。営業担当者はライフプランに合わせた家づくりだけでなく、資金計画に関してもアドバイスしてもらえるため、安心して家づくりを任せられるでしょう。


持ち家か賃貸かで悩んでいる人も、一度モデルハウスなどに足を運んでみると、理想の住まいの形が見えてくるかもしれません。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


「持ち家」と「賃貸」を比較して、ライフスタイルに合った暮らし方を検討


持ち家と賃貸のどちらが良いのか悩んでいる方に向けて、それぞれのメリット・デメリットやかかる費用、向いている人の特徴などをご紹介しました。


持ち家と賃貸には、それぞれの良さがあるため、老後の暮らしなどライフプランを考えて、ご自身に合った住まい選びをすることが大切です。暮らし方やかかる費用の比較シミュレーションをして、後悔のない住まいを選べるとよいですね。

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